2007 年クリスマス特設ページ

ミサのご案内

クリスマスのためのミサは以下の時間におこなわれました。

金沢教会
12/23 (日) 16:00(英語ミサ)
12/24 (月) 20:00、24:00
12/25 (火) 10:00、18:00

内灘教会(巡回)
12/25 (火) 15:30

イエス誕生物語

受胎告知

 今から2000年余り前のことです。 ユダヤの小さな町ナザレに住んでいたマリアに、天使ガブリエルが現れて、言いました。

「恵みに満たされたお方、主はあなたと共におられます。あなたは一人の男の子の母となり、その子はイエスと名づけられるでしょう。その子は真に偉大なお方で、やがて人々の救い主となるでしょう。」

 マリアは大変驚きましたが、神のみ旨(むね)を受け入れ、天使に答えました。

「私は主のはしためです。お言葉の通りになりますように。」

救い主イエスの誕生

 そのころ、ローマ皇帝アウグストゥスの命令によって、ユダヤ全土に人口調査が行われ、人々は戸籍登録をするために、生まれ故郷へ行かなければなりませんでした。

 大工のヨゼフも、妻マリアと一緒にベツレヘムへ旅立ちました。マリアは身ごもっていたので旅ははかどらず、2人がベツレヘムに着いたときには、宿はどこもいっぱいでした。ようやく町はずれの馬小屋に泊まることができたその夜、マリアは男の子を産みました。

 神の御子は最も貧しい馬小屋でお生まれになり、飼葉(かいば)桶の中に寝かされたのです。

羊飼いたち

 同じ夜、野宿しながら羊の番をしていた羊飼いたちに、光に包まれた天使が現れ、救い主の誕生を告げ知らせました。

「おそれることはない。あなたがたに大きな喜びを伝えます。今日、救い主がお生まれになりました。幼子は布にくるまって、飼葉(かいば)桶の中に眠っています。」

 そこへ天の大軍が加わり、喜びの声を天に響かせました。

「いと高きところには神に栄光。地上ではよい心の人々に平和があるように。」

 羊飼いたちは急いでベツレヘムへ行き、馬小屋を見つけました。そして、飼葉(かいば)桶の中の幼子を礼拝し、喜びに満ちて帰って行きました。

東方の博士たち

 そのころ東方より、3人の学者が不思議な星に導かれて、エルサレムにやって来ました。

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか?私たちはその方を拝みにきたのです。」

3人の学者は行く先々で人々に尋ねましたが、誰も知りませんでした。 このうわさを聞いて、ユダヤを統治していたヘロデ王は驚きおそれ、自分の王位が危うくなるのではないかと、不安にかられました。 そこで、ヘロデ王は、学者たちを招き、

「その幼子を見つけたら、どこにいるのか知らせてくれるように。私も行って拝みたいから。」

と言いました。

 学者たちがエルサレムを出ると、不思議なことに、東方で見たのと同じ星が彼らの先へ先へと進んで案内し、幼子のいる馬小屋の上で止まりました。学者たちは喜びにあふれて中に入り、母マリアと一緒にいる幼子を礼拝すると、黄金・乳香・没(もつ)薬(やく)を贈り物として捧げました。

 その夜、3人の学者は同じ夢を見ました。天使が現れて、

「ヘロデ王のところに戻ってはならない。」

と告げたのです。そこで3人は、別の道を通って国に帰って行きました。