聖堂物語

「泣き部屋」のこと

 当教会の祭壇の左手に小部屋があります。

 畳敷きのこの部屋には小さな祭壇が設けられています。列席者が少数の場合のミサなどに使用される「小聖堂」となっていますが、その他に「泣き部屋」としても利用されます。

 「泣き部屋」とは教会や市民ホールなどに用意された空間で、乳幼児を連れている家族が他の人に迷惑をかけないため、またはプライバシーを守るために利用されます。もちろん、保護者や家族が同席することもできます。赤ちゃんの泣き声や子供の騒ぎ声が漏れないよう防音設計されていることが多く、当教会の泣き部屋もちゃんと防音仕様となっています。

 防音にはなっていますが、スピーカーが設置されていますので、ミサ中の司祭の声はきちんと聞こえてきます。また、ガラス越しに司祭や侍者の動きを確認することもできます。聖体拝領も司祭の方からこの部屋に来ていただけます。

 子供が泣くから、じっとしていないから迷惑がかかるかも…と遠慮する必要がなく、等しく神様のお恵みに与かることができる、それが「泣き部屋」なのです。


畳敷きの泣き部屋

祭壇もあります