神父様からのメッセージ

復活の喜びを申し上げます

 「イエス・キリストは、十字架につけられて死に、葬られ、三日目に死者の内から復活したことを信じます」(使徒信条)

 「実際に、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました」(1コリント15,20)

 キリストの復活にキリスト教の信仰の源泉があります。キリストが復活しなかったなら、キリスト教も存在しないはずです。

 世の中に多くの信仰がありますが、私たちがその中のキリスト教を選んだ理由は、イエス・キリストが十字架の上でご自身を捧げられた後、その三日目に復活されたことを信じる恵みを頂いたからです。

 イエス・キリストの復活をお祝いすることは、罪と死に対する勝利を祝うことです。罪とは、聖パウロ(第1の手紙2,24)が言うように「罪を犯したことがない方は、十字架にかかって、自らその身に私たちの罪を担って下さいました」つまり、イエス・キリストは私たち罪人の身代わりとなって、すべての罪を償う供え物として、ご自身を捧げて下さったということです。

 一方、神様はイエス・キリストを復活させることをもって、この供え物を快く受け入れて下さったことを示して下さいました。

 復活は罪とその結果である死に対する勝利です。「アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです」(1コリント15,22)

 復活することによって、キリストは「眠りについた人たちの初穂となられました」。「眠りについた人たち」とは、死んだ人たちのことです。

 「死は勝利に飲み込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか・・・私たちの主イエス・キリストによって私たちに勝利を賜る神に感謝しよう」(1コリント15,54-57)

 なお、イエス・キリストの復活は「週のはじめの日」(日曜日)の出来事でした。その為に、日曜日は「聖別された日」となり、キリスト者はこの日にミサに与かって皆で復活を記念して、死と罪に対するイエスキリストの勝利、私たちの為に勝ち得た勝利を喜び祝い、感謝することをすべてに優先させています。

 子供たちも、親の手本にならって、日曜日のミサに参加することは「当然」という習慣を作りましょう。そうすることによって、子供の信仰が次第に深まって行くことでしょう。