聖堂物語

聖遺物

 2017 年 10 月 15 日に、福者ユスト高山右近の聖遺物が安置されました。聖堂右側の脇祭壇に安置箱が取り付けられ、中に納められた聖遺物は、400 年前、26 年間にわたって加賀の地で信仰の種をまき、最期は殉教の道を選んだ右近の姿を今に伝えています。
 聖遺物は日本カトリック司教協議会から贈呈されました。スペイン人宣教師が右近に贈ったとされるチョッキの一部で、ローマの工房で作られた顕示台に納められています。
 贈呈を受けた金沢教会は、聖遺物を納める安置箱のデザインを、金沢教会信徒で金沢学院大学名誉教授の山口征三氏に依頼しました。山口氏は、金沢教会聖堂入口に採用されているゴシック様式に着想を得て、緩やかな曲線を描いた屋根がある形にまとめました。製作は金沢教会のアーチ建築で実績がある地元の工芸店経営、鈴永隆司氏が担いました。
 聖遺物の安置式では高山右近賛歌「光は今も」が歌われる中、主任司祭のチプリアノ神父様が、顕示台の聖遺物を安置箱に納められ、献香し、祈りを捧げました。
 
 
聖遺物を納める安置箱   聖遺物の説明書き